「5安全」を知ろう

これからの安全はどうなる

T.危険性又は有害性を低くすにはどうするのか

誰でも「あぁ〜危なかった!」という経験があるはずです。
では、その危なかったという危険をどのように回避すればよいのか??
それは、知識を意識して行動することです。

知識と意識について辞書で調べると、
知識とは、認識され記憶された情報のこと。
意識とは、自分の今ある状態や周囲の状況などを正確に認識できている状態のこと。

ここでこの2つには、認識という言葉が共通しています。
では、認識について辞書で調べると、
認識とは、外界から得た情報が意味づけされた上で意識すること。
注)外界からの情報とは、刺激を感じ取り意味づけすることであり、「熱い」「重い」「固い」など。

簡単に言うと、知識を意識しながら行うことである。
これは組織で知識を共有し、教育し、個人で行動する時に意識すること
に置き換えられます。

ではその知識を学ぶにはどうすればよいか?

5安全.comでは組織でリスクアセスメントを作成し、その内容を集団で危険予知訓練危険予知活動として
実施し、さらに個人では指差し呼称現地KYを行うことで知識が身に付くようになっています。

そして、その知識を必ず意識して仕事を行って下さい。
それが楽しく安全に仕事が出来ることへの近道です。

 

U.リスクアセスメント導入の効果

@仕事場のリスクが明確になり安全となります。
Aリスクの知識を組織=個人=集団で共有できます。
B安全対策の優先順位が決まります。
C残留リスクに対して、意識して注意することが言えます。
D組織=個人=集団で参加するのでコミュニケーションが良くなり楽しくなります。
E新人の方に安全教育をするのに最適となります。

 

V.危険予知活動導入の効果

この活動を集団、個人で行うことによってコニュニケーションが深まり、
安全に対する意識レベルが高くなります。

 

W.労働災害減少の事例

OSHMS運用中の事業場は関連する記載がない事業場に比べて、
災害発生率(年千人率)が3割以上低いという結果が出ています。
厚生労働省が2005年10月に実施した、平成17年労働安全衛生基本調査によると、
OSHMSを導入した事業場の86.7%で労働災害やひやり・はっとが減少したことが報告されています。

 

X.これからの組織=個人=集団で行うべきこと

一般的に言われている、現場という言葉・・・・・・
(ここで言う現場とは、主に体を動かして仕事している人たち=ブルーカラーを指します)
日頃から体を動かしているので当然ディスクワークの人より危険性又は有害性に多く直面します。
はじめてその仕事をする人は危険性又は有害性の知識はありません。
よって事故が多くなり大きな事故が発生しやすい時期です。
ある程度、半年くらい仕事をすると危険性又は有害性の知識は身に付いています。
この時期は緊張感を持って仕事をしているので意識レベルは高い状態にあり、
大きな事故はあまり発生しませんが、ひやり・はっと体験が多くなります。
問題はここからです。
1年、3年間仕事を続けている人は、「慣れ」がつき物になってきます。
この時期での事故の原因はヒューマンエラーがつきものです。
ですが、この時期の人たちの知識は組織にとって財産であります。
組織は1〜3年間くらい仕事をしている個人集団から
その知識を教えてもらうべきである。
現場に出ている人は日頃から体をよく動かしているので、
頭の中では危険性又は有害性をたくさん知っているが文章にして教えることは難しいはずです。
しかしその知識を文章に、しかもリスクアセスメントの作成に積極的に参加することで
労働安全衛生マネジメントシステムを効率よく行えるのです。
現場に出ている個人、集団から危険性又は有害性の知識を組織で話し合い、
リスクアセスメントを作成して新人の方に教育法として行動することで、
OHSAS18001の認証取得を行える最大の方法なのです。
そのためにも組織=個人=集団の関係でコミュニケーションを図ることは大切なことになります。